足立区の皆さん、足立区民の健康寿命(注1)が都平均より約2歳短いということをご存じですか?これは、偏った食生活がもたらす生活習慣病が大きな原因となっています。特に足立区は、「糖尿病に関わる医療費」が23区で最も多く、糖尿病が健康寿命を縮める大きな要因となっているのです。この記事では、糖尿病の在宅管理についてわかりやすく説明し、皆さんが健康な生活を送るための情報をお伝えします。

  1. 糖尿病の基本知識

糖尿病は、血糖値が異常に高くなる病気で、主に2つのタイプがあります。1型糖尿病は、インスリンを十分に分泌できないために発症します。2型糖尿病は、インスリンの働きが低下したり、インスリンが効かなくなるために発症します。糖尿病は、適切な治療や管理が行われないと、合併症が発生することがあります。

  1. 糖尿病の在宅管理の重要性

糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法がありますが、在宅での自己管理が非常に重要です。適切な在宅管理を行うことで、病状の悪化を防ぎ、生活の質を向上させることができます。

  1. 食事療法

糖尿病の在宅管理の中心は食事療法です。糖尿病患者にとって、バランスの良い食事が非常に重要です。食事から摂取する炭水化物、たんぱく質、脂質のバランスを整え、食物繊維やビタミン、ミネラルも十分に摂取しましょう。また、食事の量やタイミングも大切です。医師、管理栄養士など専門家のアドバイスも活用しましょう。

  1. 運動療法

適度な運動は、糖尿病の在宅管理において効果的です。運動によって、インスリンの働きが向上し、血糖値が下がります。足立区内には、公園や運動施設が多くありますので、散歩やジョギング、水泳など、自分に合った運動を取り入れましょう。運動習慣を持続することが大切ですので、無理のない範囲で続けられる運動を選んでください。

  1. 薬物療法

糖尿病の病状によっては、薬物療法が必要になることがあります。医師から処方された薬を適切に服用し、定期的に通院して病状をチェックしましょう。また、薬の副作用に注意して、異常があれば速やかに医師に相談してください。

  1. 血糖値のセルフチェック

在宅管理の一環として、自分で血糖値を測定することが重要です。市販の血糖測定器を使用し、毎日の血糖値を記録して管理しましょう。これにより、食事や運動が血糖値に与える影響を把握でき、適切な管理が行えます。

  1. 足立区内の支援施設・サービス

足立区では、糖尿病患者向けの支援施設やサービスが充実しています。例えば、区立病院や保健所での糖尿病教室が開催されており、食事療法や運動療法の指導を受けることができます。また、糖尿病患者向けの地域支援グループも存在し、情報交換や相談ができる場を提供しています。足立区内の支援施設やサービスを利用することで、糖尿病患者同士の交流や専門家からのアドバイスが得られ、在宅管理が円滑に進められます。

まとめ

足立区民の皆さん、糖尿病は適切な在宅管理によって、生活の質が向上し、合併症のリスクが軽減されます。食事療法、運動療法、薬物療法を適切に行い、血糖値のセルフチェックを習慣化しましょう。また、足立区内の支援施設やサービスを活用して、糖尿病と上手に付き合っていきましょう。健康寿命を延ばすために、今日から糖尿病の在宅管理に取り組んでみましょう!

当院の総合診療専門医・消化器専門医・管理栄養士が、皆様の健康管理に全力でサポートしております!ぜひお気軽にご相談ください。

注1: 健康寿命とは、健康で自立した生活が送れる期間のことを指します。

文京根津クリニック足立分院 準備室責任医師
山本 高生

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。